董 其昌(とう きしょう)

嘉靖34年(1555年)-崇禎9年(1636年)
字は玄宰。号は思白・思翁・香光と称し、斎室の戯鴻堂・玄賞斎・画禅室も号として用いている。

中国明代末期に活躍した文人であり、特に書画に優れた業績を残した。
清朝の康熙帝が董其昌の書を敬慕したことは有名。
その影響で清朝において正統の書とされた。
また独自の画論は、文人画(南宗画)の根拠を示しその隆盛の契機をつくった。
董其昌が後世へ及ぼした影響は大きく、芸林百世の師と尊ばれた。
また、黄公望・陳継儒・王思任・楊龍友・倪瓚・王時敏・夏雲鼎・孔尚任とあわせて「金陵九子」と呼ばれる。